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1人暮らしはうつ病になりやすい?

人生は1人では生きられないとよくいいます。社会人となって親元を離れ、独立したとしても、新しく家族を作りたいという心情はごく自然ですし、介護される立場になる老後の生活を考えると、ずっと1人でいることにはリスクがつきまといます。

1人暮らしをずっと続けることで起きる弊害は他にもあります。例えば、うつ病などはさみしさや心細さが極度に強まることによってもたらされる場合もあるのです。孤独の闇が人生の全てを包み込まないように、1人暮らしとうつ病の関係について、解説します。

1人暮らしが抱えるリスク

1人暮らし 「お一人様」という言葉がはやっているように、1人で行動する人が多いといわれます。1人での行動や生活は、誰の制約も受けず、自由気ままに振る舞えるからです。しかし、誰とも関わらずに1人で生きて、その生涯を貫くことはかなりの度胸を必要とするでしょう。

仕事に忙しい生活を送っていると、身の回りの管理がおろそかになりがちです。食事や体調の管理もルーズになり、悪いと分かっていてもその状態をズルズル続けてしまいがちとなります。しかし、家族がいるとなると、悪いところを直すよう指摘してくれたり、面倒を見てくれたりしてくれるので、細かいところにも目が行き届くようになります。

また、家に帰っても真っ暗な部屋には誰もいない、お帰りの言葉もない。そんな孤独で寂しい生活を続けていると自然、心は暗澹となり、閉塞感も強まります。「このままでいいのだろうか?」という漠然とした不安が心と頭を支配するようになると、ますますうつ病のリスクが高まってしまうといえるでしょう。

他の病気からうつ病に発展も

1人暮らしで大変なのは、うつ病にかかるリスク以前に、もし何らかの病気になった場合、面倒を見てくれる人が誰もいないことです。軽い風邪など引いて寝込んだときも、食事を作ってくれる人もいなければ、冷やした枕を用意してくれる人もいません。誰の看病も受けられず、熱に浮かされながら、悶々とした日々を過ごすのは堪らない孤独といえるでしょう。

病気やトラブルがなければ、1人暮らしの生活でもいいかもしれません。しかし、何か不測の事態が起きて1人での対処が困難になったとき、誰かの支えがあったほうが乗り越えられます。リスクマネージメントの観点からも、家族を持つことの重要性を認識してもいいのではないでしょうか。

離れて暮らしていても、コミュニケーションは大事に

1人暮らしの状態でも、遠く離れた場所に家族を持っている人もいるでしょう。離れて暮らしていると、自然と疎遠になるものですが、家族なので、何か困ったことが起きた場合、遠慮なく頼ってみるのもいいのではないでしょうか。

もし、1人暮らしでうつ病にかかった場合、実家に戻るという選択も、有効な治療法の一つかもしれません。1人で治療生活を続けるより、家族の支えがあったほうが安心できますし、誰かとコミュニケーションを取ることで心が和らぐこともあります。何でも言い合える間柄で、自分のことをちゃんと理解してくれるのが家族という存在です。その絆を確かめるいい機会になるかもしれません。

「家族と一緒に住むと気を遣って落ち着かない」という人もいるでしょう。そんな人は、電話をかけてみるだけでもいいかもしれません。夜、1人で不安になったとき、家族とコミュニケーションを取るだけでも不安が取り除かれ、安心できるかもしれません。1人暮らしの生活を続けている人は、いざという時のために、頼れる誰かの存在を作るようにしましょう。