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うつ病を合併しやすい病気とは?

うつ病は、他の病気がきっかけとなって起こる場合もあります。また持病の治療薬の副作用としてうつ症状が現れることもあるため、治療中に気分の落ち込みが出てきた場合は早めに主治医に相談しましょう。

生活習慣病は、うつを合併しやすい

合併 うつ病を合併しやすい病気としては、糖尿病が有名です。あるデータによれば、糖尿病患者さんのうち約1割がうつ病を併発、また約3割が併発している可能性があるとされています。

まず考えられる理由は、糖尿病をはじめとする生活習慣病の多くが、長く付き合わなければいけない病気だということです。基本的に「完治」させるのは難しく、食事療法や薬物療法を何十年にわたって続ける必要があります。

また血糖コントロールのために好きなものを食べられない、定期的なインスリン注射をしなければいけないなど、生活にさまざまな制限が出てくることもストレスにつながります。さらに糖尿病にはうつ病のほかにも多くの合併症がありますので、他の部位の調子が悪くなるにつれて気分の落ち込みも加速してしまいます。

このように長期的な治療と、日常生活での努力を必要とされる糖尿病では、ストレスが蓄積してうつ病につながるリスクが高いのです。 糖尿病に限らず、うつ病を発症すると治療への意欲も低下し、もともとの病気の治りも悪くなりがちですから、医師と相談の上、適切なストレス解消の手段を見つけることが非常に大切になります。

がんなどの難病、または薬の副作用によるうつ病も

他にもパーキンソン病や脳卒中などの神経や脳の疾患や、甲状腺機能の病気など、うつ病を合併しやすい病気は色々とあります。またがんやAIDSなど、現段階で確実な治療手段のない病気も、宣告されただけでショックが大きく、うつにつながりやすいといえるでしょう。

最近では、そうした命に関わる病気にかかった患者さんに対して、メンタル面でのケアにも力が入れられています。「緩和ケア」というと末期がんの苦しみを軽減する治療というイメージがありますが、患者さんの悩みにしっかりと向き合い、意欲の低下を防ぐことも重要な緩和ケアの一環です。

その他、薬の副作用としてうつ症状が出る場合もあります。たとえばインターフェロン製剤や、一部の降圧薬、抗がん剤やステロイド剤などです。薬を使用してからうつ状態が悪化した場合は、副作用の可能性もありますので、早めに主治医に相談することが大切です。