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催眠療法はうつ病改善に効果があるのか?

現代人を大いに悩ますうつ病。実際にうつ病と診断され、治療生活を送られている方は、早く普通の精神状態に戻って楽になりたい、と願われていることでしょう。そのはやる気持ちは、痛いほどわかります。

うつ症状の改善に効果があるとされる治療法は、休養を取る、カウンセリングを受ける、または抗うつ剤を服用する化学療法と、その人の症状や状態、体質に合わせて適切な方法が選択されることと思いますが、中には催眠療法というちょっと特殊なアプローチでうつ症状の改善を試みる精神科や心療内科もあります。

うつ病を患う人にとって、この暗く苦しい状態が改善されるのであれば、方法は何でもいいかもしれません。ここでは、気になる催眠療法について、分かりやすくご説明します。

催眠療法とは?

催眠療法 催眠という言葉は漫画や映画の世界ではよく聞いても、日常生活の中でそれに接する機会はなかなかないでしょう。催眠とは、つまり、暗示をかけることによってその人の心理状態や行動をある特定の方向へ導くことをいいます。

あるキャラが、催眠術にかけられ、意のままに操られる場面を漫画やドラマ、映画などで一度や二度、目にしたことがあるでしょう。その催眠の力を使って心の中に巣くう不安やイライラ、無気力状態を解消するのが狙いです。

潜在意識に働きかける

普段、私たちが抱える意識には、顕在意識と潜在意識の二つがあります。普段の私たちは、顕在意識の中で生活を送っていますが、それ以外にも、自覚できない潜在意識を多く抱えているといわれます。

目の前の光景を見て、きれいだと思う意識、会社の先輩に対して、「この人嫌いだ」と思う意識はすべて顕在意識です。しかし、それは意識の中のほんの数%で、それ以外の90%以上は、潜在意識に覆われているのです。その潜在意識とは、幼少の頃に形成された記憶や感情のパターンで、こちらが「本来の自分の意識」としてしっかり存在するはずですが、はるか記憶の底に眠っているので、なかなか潜在の意識まで辿り着けません。

催眠療法は、人間の潜在意識に直接働きかけ、眠っていた認識や自覚、感情を呼び覚まし、「本来のあなたはこうだ」と思わせることで、不安やイライラ、無気力状態の改善を試みる手法といえるでしょう。

催眠療法は効果があるのか

催眠療法がどういうものかをご説明しました。では、この催眠療法を用いれば本当にうつ病を改善できるのか?ということが最も気になるところでしょう。

実際に、心理セラピーなどを抱える精神科や心療内科などでは、催眠療法を導入しているところもあります。しかし、あくまで補助的な治療法で、それをメインとして掲げているところは少ないようです。

催眠療法の狙い通り、上手く潜在意識にアクセスし、現状を打開するような感情や行動パターンを引き出せたとしても、一時的なもので終わることが多く、生活の中でなかなか定着しにくいという見方もあります。

会社にいるイヤな上司は、毎日顔を合わせ、一緒に仕事をし、意識と行動に強い影響を与えます。たとえ潜在意識に働きかけて「上司を何とも思わなくなる感情」を形成できたとしても、メッキみたいに簡単にはがれて元の木阿弥になる、というわけです。

催眠療法で治すために長期間治療に通院しても、確かな効果があるとは言い切れず、治療費がかさむだけというデメリットがあります。やはり、効果が確実に期待できる治療法を選択するのがベストでしょう。