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うつ病は不治の病ではない

うつ病に関する認識はいろいろありますが、割と良く聞くのが次のような話です。

・うつ病は治りにくい病気であり、良くなったと思っても症状が緩和されているだけで完治しているわけではない。

この話は本当でしょうか。うつ病は不治の病なのでしょうか。

治癒と寛解

治癒と寛解 病気が良くなることを表現する言葉には主に2種類あります。ひとつが治癒であり、もうひとつが寛解です。

治癒は病気が治ることを意味します。一方、寛解は症状が無くなることか、症状を抑え込んでいることを意味すると理解して良いでしょう。つまり、病気が治っていなくても、疾患による症状などの悪影響がなくなれば寛解と言えるのです。

病気というものは複雑なもので、厳密には治っていなくても症状が消えることがあるのです。症状がなくなれば、患者さんにとっては治ったのと同じことですね。この状態が寛解だと考えれば良いでしょう。

寛解はしても治っていないという捉え方

さて、うつ病の場合に完治しないと思われている理由のひとつとして、この寛解が考えられます。うつ病は環境要因などが解決しなければ再発の危険性が残ります。

そして、再発防止のために、症状に苦しむことがなくなってからでも年単位で抗うつ薬を飲むケースが少なくありません。このことが、寛解はしても完治はしないという考えに結びつくのでしょう。

投薬治療が無事に終われば治癒

結局のところ、無事に社会復帰を果たし、投薬治療も終えることができたなら治癒したと言えます。いつ起きるかわからない、起きる確証もない再発の可能性を理由に治癒ではなく寛解だとすることにあまり意味はありません。完治したどんな病気でも、再発に注意を払うのは同じことです。

この段階では治癒と呼ぶか寛解と呼ぶかは呼び方だけの違いとなっており、実質的な意味は同じでしょう。

現実に治っていない人が多くいる

もうひとつ、うつ病が治らない疾患だと思われている理由として考えられるのが、なかなか治らない人の存在です。うつ病の患者さんの中には治療の効果があがらず、または一時的に回復したように見えてもすぐに悪化する人が少なくありません。

なぜ、治らない患者さんが多いのか。その原因としては、十分な休養を取れる環境になく、投薬だけの治療を行っているか、抗うつ薬の効果が出る前に諦めてしまう、抗うつ薬の効果が出た時点で自己判断で薬をやめてしまうなどが考えられます。

つまり、正しく治療を行っていないケースが多いということです。もちろん、ちゃんとした治療をしているのに治らない人も皆無ではないでしょう。しかし、多くは治療を受ける態勢や周囲の問題があると考えられます。

結論として、うつ病は治療期間の長さはあるにせよ、ちゃんと対処すれば不治の病ではないということです。ここを間違えないようにしましょう。