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うつ病にまつわる勘違い

病気の存在としては広く知られるようになっているうつ病ですが、その詳細については知らない人の方が圧倒的に多いようです。そのため、まことしやかに語られるうつ病の知識の中には勘違いであるものがたくさんあります。ここでは、そんなうつ病にまつわる勘違いを見てみましょう。

うつ病に必要な休養の勘違い

休養 うつ病の治療方法として是非とも実践したいのが休養です。この場合の休養を別の言葉で表すと安静とも言えます。しかし、ときおり休養の意味を勘違いしている人がいます。それは、健康な人の休暇と同じような意味合いで考えているということです。

元気な人が仕事を休んだ場合は、どこかへ出かけたり、スポーツで汗を流したりと活動的な時間を過ごして心身をリフレッシュさせることも可能です。実際に、このような休暇を過ごしている人は大勢いますし、いい休養になったと話す人もいます。ただ、これをうつ病の患者さんにすすめるのは勘違いも甚だしいといわざるを得ません。

そもそも、何事にも意欲がわかず興味を持てない状態のうつ病患者さんに休みをエンジョイできるはずがありません。無理にそんなことをしたら症状が悪化しかねないです。休みをとれば良いというものではないと肝に銘じましょう。

規則正しい生活で健康を取り戻せるという勘違い

生活習慣病という言葉があるように、生活の乱れは健康を害することにつながります。規則正しい生活に戻したことで、不健康なからだが元気になったという例もたくさんありますね。しかし、うつ病の患者さんの場合は、規則正しい生活がマイナスになりかねないのです。

規則正しい生活というものは、一種の義務のようなもので、ある程度の覚悟と意識を持って、多少の無理を承知でやらないと続かないものです。もともと人間の体は毎日同じ時間で区切って動くようにはできていません。心身ともに極度の疲労状態にあるのと同じうつ病患者さんにとっては、苦痛でしかない可能性があります。

うつ病に必要なのは休養です。規則正しい休養なんて休養とは言えません。からだが欲するときに眠り、欲しないなら何もしない。それがうつ病患者さんに求められる休養の筈です。

闘病するという勘違い

がんと闘う、病気と闘う、うつ病と闘う。言葉としては確固たる意志が伝わる良い言葉です。病気に負けて退場するようなことにはならないという思いが込められているのです。ただ、退場しないという思いは大事なのですが、うつ病は闘う相手なのでしょうか。

闘うということは努力するということです。頑張れという言葉を使ってはいけない筈のうつ病患者さんに対して努力しろと言うのは、やはり逆効果でしょう。良い意味でじたばたしないで寝て待つ。それがうつ病の治療なのです。