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うつ病の精神療法・カウンセリング

うつ病の治療法といえば、すぐに思い浮かぶのが十分な休養と抗うつ剤による薬物療法です。しかし、うつ病の治療法はこれだけではありません。もうひとつ、精神療法というものが存在します。これら3つがうつ病治療の3本柱なのです。

精神療法がすぐに思い浮かばない理由

精神療法 休養と薬物療法、それに精神療法を合わせて3本柱だと言いましたが、それならうつ病の治療法として精神療法がすぐに思い浮かばないのはどうしてなのかという疑問がわきます。精神療法が一般に認知されていないというデータはありませんが、特に広く認知されているというデータも見かけません。

精神療法になじみがない理由を考えてみましょう。身近にいるうつ病の患者さんで抗うつ薬を飲んでいる人は大勢いるでしょう。というよりも、うつ病の患者さんなら抗うつ薬を飲んでいない方が不思議だと言えます。次に、うつ病のために病気休職をして休養に入っている人も少しは見かけます。ですので、薬物療法と休養はわかりやすいのです。

ところが、精神療法・カウンセリングを受けている人となると、身近で見かける機会が乏しいのではないかと考えます。働きながら治療を続けている人の場合、病院に通院していても、時間的にも精神的にも余裕がないという状況で、薬をもらうので精一杯かも知れません。うつ病の治療を受ける態勢としては問題がありますが、それが限界というケースが多いのではないでしょうか。

もう一点、実際には精神療法・カウンセリングを受けていても、それをいちいち外部に知らせないという点があります。考えてみれば、どんな病気でも他人に内容を細かく報告はしないでしょう。うつ病であれば余計に話すのも嫌で面倒に感じるものです。

精神療法・カウンセリングの中身

さて、知られざる精神療法・カウンセリングですが、その中身はどうなっているのでしょうか。

精神療法・カウンセリングはどちらかといえば再発防止のための治療法の趣があります。急性期・回復期を経ての再発防止治療ですから、一番最後に出番が来ます。

考え方としては、今回のうつ病を発症したときと同じ状況になっても再発させないように、従来の思考パターンを変化させる、そのための作業です。個別には、認知行動療法、内観療法、森田療法などがあり、ごく簡単に説明すると以下のようになります。

・認知行動療法…自分が思っていることと現実のずれを確認し思考を修正し、バランスコントロールができるようにます。 ・内観療法…自分の身近な人に世話をしてもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを思い返し、自他の認識と社会性を回復させます。

・森田療法…(入院の場合)活動を制限した状態から徐々に作業をするようにし、社会復帰の準備をします。

どの精神療法・カウンセリングをするとしても、専門家と患者さんが一緒になってすすめなければ効果は期待できないものです。