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生活習慣との関係

うつ病の発症には、毎日の生活習慣も深く関わっていると考えられています。特に喫煙と過度の飲酒は、うつ病のリスクを高めますので気をつけましょう。

タバコなしではセロトニンが分泌されなくなる!?

タバコとうつ病の関係 海外の調査によると、喫煙者のうつ病リスクは、非喫煙者の実に約3倍にも高まることが分かりました。また国内でも東京近郊の人を対象とした調査において、1.65倍のリスク上昇を認めたとのことです。
ちなみに昔吸っていたけれど途中で禁煙した人では、喫煙歴のない人とほぼ同等のリスクにとどまったとされています。

タバコとうつ病の関係 としては、ニコチンの作用が注目されています。ニコチンはもともと体内でも微量が生産されているのですが、精神を安定させ気分を意欲的にするセロトニンやドーパミン、興奮作用のあるアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌を促進する働きを持っています。
ニコチンに中毒作用があるのも、こうした「幸福感」につながる物質が分泌されるからだといわれています。

うつ病はセロトニンの分泌量が減ることが主な原因とされているため、一見すると喫煙はうつ予防になるように思えるのですが、実は逆効果なのです。というのもタバコによってセロトニンの分泌が促されるため、体内における自然な分泌システムが乱れてしまい、「喫煙しなければ分泌されない」状態となってしまうからです。

こうしていつしか、常にタバコを吸っていないとセロトニンがうまく分泌されにくくなり、タバコを吸えない状況ではセロトニン不足となってしまう危険性が高まります。

うつによる自殺も誘発する!アルコールの危険性

一方お酒は、適量であればリラックス効果が得られるとして、タバコほど問題視されていない傾向が見られます。しかし過度になれば、もちろんさまざまな悪影響が及びます。

特にアルコール依存症の人はうつ病を合併するリスクが非常に高いことが分かっています。さらに自殺との因果関係も深く、自殺者の3分の1が直前にお酒を飲んでいるともいわれるのです。

特に男性はなかなか自分のストレスや悩みを他人に話せないため、アルコールで紛らわすことが多く、お酒を精神安定剤や睡眠薬がわりに飲んでしまいがちです。実際ある調査において、うつ病で受診した中高年男性の3割以上が、アルコール依存症レベルの飲酒をしていることが分かっています。

しかしお酒は一時的にリラックス効果を得られたとしても、飲み過ぎてしまうとむしろうつ症状を強めてしまう上、睡眠の質も低くしてしまいます。くれぐれも「ほどほど」にとどめたいものです。