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うつ病治療は「休息」が原則

現在のうつ病治療の基本は、抗うつ薬による薬物治療と、十分な休息です。いくら薬物治療をおこなっても、心身を休めなければうつ病を改善することは難しいため、休養は不可欠だといえます。

治療に専念するため、必要に応じて休職も

休職 うつ病と診断された場合、まずはそれが立派な病気であることを本人や周囲の人が理解し、治療に専念できるよう環境を整えることが大切です。 もともとうつ病にかかる人には、真面目で責任感が強い人が多いため、仕事を休むことに抵抗を感じる場合も多いものです。しかしなるべく早く完治させるためにも、今は治療するべき時期と腹をくくり、仕事量を減らしたり、場合によっては休職したりすることも考えたほうがいいでしょう。

特に症状の強い急性期には、休養が非常に大切になります。ここで無理をしてしまうと、ますます悪化してしまい、最悪の場合は希死念慮が強まって自殺につながるケースもあるためです。 特に死に関する希望が患者さんの口から出るようになった時には、入院をすすめられる場合もあります。

また何らかの明確なストレス原因からうつ病を発症した場合は、その対象から離れることが治療の大前提となります。ですから仕事が原因なら休職を、パートナーが原因なら別居が必要になることもあるのです。

社会的・経済的不安なども大きいのですが、公的な制度や周りのサポートなどを十分に活用しながら、まずは症状を良くすることが先決だといえるでしょう。

うつ病に対する「周囲の理解」も不可欠

このようにうつ病治療では休息が原則となりますので、家族など周りの人の理解とサポートが不可欠になります。 最近ではうつ病患者の急増にともなって、だいぶ理解が広まってきましたが、病気について知識のない人は「単に怠けているのではないか」と思いがちです。そして「うつなんて気の持ちようだ」とか「がんばれ」という言葉で、ますます患者さんを追い詰めてしまうことも少なくありません。

しかしうつ病はれっきとした精神疾患であり、誰より本人が一番つらいものです。周囲は温かく見守り、長期的な姿勢で回復を待ってあげることが大切だといえます。

特に周囲からさぼっていると思われがちなうつ病として、最近若い世代に増えている「新型うつ」があります。過眠や過食が多く見られるほか、「仕事には行きたくないけれど、自分の楽しいことはできる」という特徴があるため、専門家の間ですらうつ病かどうかについて賛否両論が巻き起こっている新種の病態です。

しかし新型うつか、ただの怠けなのかを判断するポイントは、それが昔からだったのか、それとも最初は真面目だったのがある時から変わったのか、を見極めることだといわれています。途中からそのように変貌した場合は、やはりうつ病の一種である可能性が疑われますので、心無い言葉で攻撃するのは控えるべきでしょう。