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うつ病のサインを見逃すな

うつ病は誰にでも起こりやすい疾患となってきました。うつ病の認識が広まったこともありますが、現代社会がストレス社会である限り、うつ病に罹るリスクは減らないでしょう。肝心なことは重症化しないように早期発見・早期治療を心がけることです。そのためには、うつ病のサインを見逃してはいけません。

うつ病は本人だけの問題ではない

本人 うつ病に罹ると、周囲の人間も患者のケアに神経をすり減らすことになります。本人のためを思ってかけた言葉が、うつ病の患者さんにとっては禁句であったり、余計なことを言ったり、したりしないように気をつける生活が続くと周囲も参ってしまいます。

しかし、うつ病が本人だけの問題ではないというのは、それだけにとどまりません。これほど多くの気分障害の患者さんがいる状況は、社会としても不健康だと言えるでしょう。※厚生労働省の患者調査では、うつ病など気分障害の患者数は104万人となっています。日本人の120人に1人くらいの割合で罹患していることになります。

これほど多くの患者さんがいること自体も問題ですが、これ以上の増加は社会活動にも影響を及ぼしかねません。また、従来より議題に上っている医療費の問題とも切り離せないものです。日本全体での問題であり、現場レベルでは職場や学校の問題として考える必要があります。

会社や上司は従業員の変化に敏感であれ

会社は汗水たらしてお金を稼ぐところですから、苦しいことがあって当たり前という考えが浸透しています。そのため、疲労している人も珍しくなく、うつ病の兆候が出ている人がいたとしても気付きにくいものです。

ここで、横浜市健康福祉局のサイトに出ている職場での「うつ病」の兆候を引用します。

・欠勤が増えてきた
・遅刻・早退・職場離脱
・会議での発言が減る
・残業時間が増えた
・働き過ぎ(限界まで頑張る)
・仕事の能率が落ちた
・簡単なことも決められない
・遅刻や忘れ物が増えた
・仕事のミスが増えた
・仕事上の人間関係トラブルが増えた
(以上、横浜市健康福祉局、こころの健康についてより)

これらは、ひとつひとつをとってみると、特に珍しいものではありません。ですが、当てはまるのがひとつだけでもうつ病の可能性があります。そこまで敏感にはなれないという場合でも、これまではそんなことがなかったという社員に見られたり、複数の兆候が見られたりすれば要注意と気付くべきです。

真面目で役に立つ人ほどうつ病になりやすいといわれていますから、発見が遅れて回復に手間取ると、企業としても損失が大きいでしょう。もちろん、そうでない人は注意しなくて良いということではありませんので念のため。

うつ病は本人から言いだしにくいものですので、周囲がサインに気付くかどうかが重要になってきます。