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うつ病精神症状

うつ病精神症状 うつ病の症状 としては、まず気分の落ち込みや意欲の低下といった精神症状が顕著に現れます。
個人差が大きく、生活に支障が出ない程度の軽いものから、自殺を企図するほど重篤なものまでさまざまです。

気分が落ち込み、好きなことにも意欲が湧かなくなる

意欲が湧かなくなる うつ病は、正式には「大うつ病性障害」といわれますが、その診断基準によれば「抑うつ感」と「興味や喜びの喪失」が、2大精神症状となっています。

抑うつ感とは、気分が落ち込んで鬱々とする状態のことです。そしてこれまで好きだったことや興味のあったものに関心を示さなくなり、何事にも意欲が湧かなくなってしまいます。

具体的にはボーッとする時間が多くなり、口数が減っていきます。これまで真面目に通っていた学校や会社を欠席しがちになり、とにかく外に出て人と会うのがしんどいと感じるようになります。

また勉強や仕事をしていても身が入らなくなる上、記憶力が低下することも少なくありません。そして人の話をしっかり聞けなくなり、はたから見ればやる気がない状態のように見えることもあります。

それを本人が自覚していればいるほど、周りに申し訳ないという自責の念が募っていき、やがて「自分は生きている価値がない」という無価値観につながっていきます。ですから急に人格が変わったかのように覇気がなくなった人に対しては、不用意に叱る前に、うつ病の可能性を考えてみるのも非常に大切なことです。

死を考えるようになる「希死念慮」も

うつ病の症状でもっとも怖いのは、自殺を考えるようになることです。現在、日本人の年間自殺者数は約3万人ですが、このうち約半数がうつ病によるものといわれています。

生活の楽しみがなくなった上に、他人に心配や迷惑をかけているとの思いから、「自分なんていなくなったほうがいい」という考えに行き着くケースが多く見られます。こういった症状を「希死念慮」といいます。

希死念慮はうつ病の真っただ中はもちろん、初期や回復期にも現れることがあります。特に薬の内容や服用量を変えた直後はリスクが高まるため、周りも注意深く観察することが大切です。

こうしたうつ病による精神症状は1日の中でも波があり、朝がもっとも悪く、夕方になるとやや軽快するのが一般的です。うつ病になると眠りが浅くなり、朝すっきりと起きられない人が多いほか、「これから1日が始まる」という状態に絶望感を味わうからだと考えられています。