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若者にも多いうつ病

元気で労働意欲に湧いている人が、うつ病にかかって沈んでいる姿を見れば、軟弱で頼りないという評価を下すかもしれません。しかし、うつ病は何らかの原因でかかる心の疾患です。仕事をしたくても心に力が生まれず、出勤するのも辛いというのが正直な心情でしょう。

うつ病にかかる人は、年齢問わず、若者にもみられます。働き盛りで、ストレスをたくさん抱えがちな30代・40代に多いイメージがありますが、10代20代の若者でも正常で健全な心を失っている人が多いといわれます。何が原因で若者にうつ病は多いのでしょうか?若者とうつ症状について考えてみましょう。

若者に多いうつ病の症状

若者 うつ病の一番厄介なところは、一見してそれが病気だとは判別しがたいところです。やる気が出ない、気力がない、体がだるいといった症状は健常者でもあることで、それで仕事を休むといったら大抵の会社は許可しないでしょう。言葉だけで症状を打ち明けられても、単にしまりのない怠け者という評価を下されるのが落ちです。

特に、10代20代の若者がうつ病だといえば、信じられない目で見られるに違いありません。その年頃といえば一番元気で体も動き、一日飲まず食わずでも仕事ができると思われるくらい、体力に有り余っているはずですから。たとえうつ病と病院で診断されたとしても、若いくせに情けないやつだ、と悪評が流れても不思議ではありません。

しかし、現実の問題として、若者の間でもうつ病は多く見られます。働き盛りの若者を失えば、生産人口が減り、経済にも大きな影響を及ぼします。ただ「だらしがない」と嘆くのではなく、社会問題として真摯に受け止める必要がありそうです。

若者に多い新型うつ病

若者のうつ病で不思議なのは年齢だけでなく、その特徴も一風変わっています。若い世代のうつ病に多くに見られる症状は、通常見られるうつ病とはちょっと違うことから、新型うつ病ともいわれます。

新型うつ病と通常のうつ病の大きな違いは、状況や環境によって気持ちのあり方、モチベーションが大きく異なることです。通常のうつ病だと、何をしてもどこにいても楽しくない、面白くない、気分が盛り上がらないと、何事もネガティブな状態が続きます。

しかし、いわゆる新型うつ病というのは、仕事をしているときだけ憂うつだけど、自分の趣味や、好きなことに時間を費やしているときは精神状態も良好なのです。つまり、仕事とプライベートでの気持ちの状態、モチベーションに大きな開きがある事が障害となっているといえます。

かなりご都合主義な印象を持ちますが、若年層を中心にこの新型うつ病が猛威を振るい、会社側も対応に苦慮しているのが実情のようです。

自分は悪くない、と思う若者のうつ病

若者に多く見られるうつ病の特色として、環境によって精神状態が大きく変容する点を説明しました。もう一つ、若者に多いうつ病の特徴として挙げられるのは、うつ病の原因を自分ではなく、周りに求めるところです。

これまでのうつ病にかかった人の特徴は、自分を責める傾向がありました。うつ病にかかった自分を情けなく感じ、周囲に迷惑をかけて申し訳ない、というネガティブな感情に苛まれるといった具合です。

しかし、若者に多い新型うつ病の場合、その意識が薄いといえます。自分がこのような状態になったのも、会社や組織のあり方に原因があると、責任を外に押しつけることで心の安定を図ろうとします。

これから、主流となるのは旧来のうつ病型ではなく、新型うつ病のタイプかもしれません。どちらにしろ、うつ病にかかることは本人にとっても社会にとってもマイナスですので、心身が健康なときに予防をしっかり心がけたいものです。